今回は折戸の独習物理を紹介します。
かなり厚めの参考書にです。
全体概要
全体概要がこちらです。
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★★☆☆☆ | 初学者向けの参考書ですが、一通り勉強したことがある人でないと厳しいかもしれません |
到達度 | ★★★★☆ | 基礎事項を理解できるようになります。完璧にすれば共通テストで9割は取れると思います。 |
必要時間 | ★★★★★ | 内容は500ページ弱、問題数は300題程度あります。物理の参考書の中でもかなり時間がかかる方です。 |
有名度 | ★★★☆☆ | 比較的最近でた参考書(2018年)ですので、有名度は比較的低いです。 |
図の多さ | ★★★★★ | 視覚的にわかりやすいように、図が多く収録されています。 |
出版は数学社です。
誰向け?難易度は?
ターゲット
タイトルに書かれている通り独学で物理を勉強したい人におすすめです。
物理はとにかく演習量の多さが大事です。
この本は参考書というより問題集で、300問程度載っています。
また、1冊で基礎を作り上げたい人向けでもあります。
物理の初学者向けの参考書は2,3冊に分かれているもの(宇宙一や漆原晃のおもしろいほどなど)が多いのですが、折戸の独習物理は参考書+問題集の両方の役割をしているので1冊で済みます。
難易度
「はじめに」のページで難関大の入試に必要な基本事項はほぼ網羅しているなどと書かれていることから難関大を目指す方をターゲットとしていることが分かります。
もちろんいきなり難しい問題が載っているわけではありません。あくまで難関大入試の問題を解くための基礎的な問題しか載っていません。
内容及び問題の解説は詳しいというわけではありません。
物理を全く勉強したことがない人にとっては少し理解しにくいかもしれません。
その場合は予備校等で授業を受けるか、簡単な参考書を1冊こなしてから、問題集として折戸の独習演習を使いましょう。
内容
力学だけで200ページ弱ありますが、問題数は150問程度あります。
元々筆者は、授業をする上で、基本事項を理解するためのちょうどいい問題集がないことを不満に思っていました。
そこで基礎を固められるためのオリジナル問題集を作り、それをまとめたのがこちらの参考書になります。
だから問題数が多いんですね…
もしかしたら、力学だけで150問は決して多いと思わないかもしれません。しかし、1問につき設問が(4)くらいまであるので合計を見るとかなりの量になります。
1冊で基礎をマスターするにはこのくらいの量をこなさなければいけません!
全部取り組みましょう。
ちなみに全体としては約300問収録されています。
電磁気分野がやや少ない気がしますがコンデンサー、電磁誘導、交流などもれなく収録はされています。
レイアウト
教科書チックな文体で書かれていて、色は白黒と水色の3三色刷りです。
図が非常に多いので、説明された用語がどのような現象なのかを理解しやすいです。
むしろ図がないページの方が少ないです。
同レベル・次の問題集
同レベルの参考書としては「チャート式」や「物理のエッセンス(2冊)」があげられます。
チャート式も教科書のような参考書ですが、折戸の独習物理より説明量が豊富ですが、問題が少ないです。
一方物理のエッセンスも問題集のような本ですが、エッセンスの方が一問一問が短いです。
折戸の独習演習はかなりボリュームのある参考書ですので、これ一冊で模試において高得点を取れるでしょう。
折戸の独習物理はすべてオリジナル問題集ですので、これ1冊だけでは入試問題を解けるようになるわけではありません。
そのため、この次におすすめな問題集は「良問の風」や「重要問題集」などの、実際の入試問題を取り入れモノをおすすめします。
まとめ
今回は折戸の独習物理を紹介しました。
基礎を網羅するのによい問題集となっていますので、ぜひ取り組んでみてください!
折戸の独習物理はこちら!