今回は名門の森[三訂版]を紹介します。 物理の中では非常に有名な問題集の中の一つで、難関大を目指す人には人気があります。
全体概要
「名門の森(三訂版)」の全体像がこちらです(個人的感想)
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★★★★☆ | 基礎が完璧な人に |
到達度 | ★★★★★ | 最難関大学に挑戦できるレベルに |
必要時間 | ★★★★☆ | 140問ありますが、1問に20分程度かかります。 |
有名度 | ★★★★☆ | 物理受験者の間では非常に有名 |
図の多さ | ★★★★☆ | 解説に図が多く使われています。 |
難関大を目指す受験生に向けて作られた問題集です。 レベルは河合塾から出ている「良問の風」の一つ上です。
問題数は?
問題は全部で140問あります。内訳は ・力学 40問 ・熱 15問 ・波動 25問 ・電磁気 45問 ・原子 15問 です。上巻に当たる緑色では、力学、熱、波動の一部を取り扱っており、下巻のオレンジ色では波動の続き、電磁気、原子分野が収録されています。 問題の内訳を見てわかると思いますが、特に一つの分野に偏っているわけでなく、ひととおりの問題が入っています。 解答は後ろにまとめているわけではなく、問題のすぐ後に載っています。 また、解答の前にポイントが載っていまして、ポイントには設問に対する考え方が載っています。 具体的に答えが載っているわけではなく、あくまでヒントですので答えを見る前にポイントだけ見て再度解きなおしましょう。 他の問題集に比べたら問題文は長いです。 A5判で1ページくらいの長さがあります(設問は(5)くらいまで)。 そのため、1問につき、20分程度かかることを想定して、解いてください。
難易度は?
ターゲットは最難関大を狙う人向けです。 MARCHや関関同立を狙う人は正直必要ないと思います。(学部にもよりますが) むしろ良問の風や重要問題集に取り組み、そちらを完璧にしましょう。 各設問ごとに難易度が設定されています。 難易度は「基本、標準、応用、難」の4段階に分かれています。 基本と標準問題は必ず解けるようにしましょう。これが入試本番までに解けなければ合格は難しいでしょう。 もし、「名門の森」の難易度が分からないのであれば実際に立ち読みして基本、標準の問題を解いてください。 全く解けないのであれば、名門の森を買わずに、他の問題集を買いましょう。 解説の終わりに難易度が「標準」もしくは「難」の問題が付いていることがあります。 もちろん、理解を深めるためには取り組んだ方が良いですが、時間がない方は飛ばしても良いでしょう。
どんな問題が出るの?
有名大学の過去問が中心です。 東大や東工大も含めた国公立大がメインです。 また、ところどころに○○大学と××大学の融合された問題があります。 設定が見慣れない問題もありますが、悪門はないのでぜひ取り組んでください!
ワンランク上の問題集 or ワンランク下の問題集
ワンランク下(簡単)な問題集としては同じく河合塾出版の「良問の風」が挙げられます。 また、「重要問題集」などの後に取り組むのも良いでしょう。 ワンランク上の問題集としては「標準問題精講」などが挙げられます。 というか、名門の森が終わった後は各大学の過去問を徹底的に取り組むだけで良いと思います。
まとめ
今回は「名門の森」を紹介しました。 最難関大学を目指す受験生におすすめの問題集ですのでぜひ取り組んでください! 名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ) 名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)