今回は微分積分で読み解く高校物理を紹介します。
微積で読み解く高校物理 の全体像
全体像はこんな感じです。(個人的感想)
星の数 | 説明 | |
難易度 | ★★★☆☆ | 数学が得意であれば難しくは感じないと思います |
到達度 | ★★★★☆ | 公式を忘れたときに導出できるようになります。 |
必要時間 | ★★★☆☆ | 全部で351ページです |
有名度 | ★★★☆☆ | 比較的新しい参考書ですのでまだ知名度はそこまで高くないです。 |
図の多さ | ★★★★☆ | 計算がメインですが、グラフが多く収録されています。 |
内容
受験生…というよりも大学生や社会人、受験が終わった高校生向けにおすすめです。
タイトルに書かれている通り微分積分などの数学を使って物理学を勉強していくわけですが、大学で習う数学を使用せず、高校で習う数学だけを使って説明されています。
ただし数Ⅲは習っていること前提ではなく、本書で説明されます。
一応、高校物理の内容も説明されていますが、一通り習ったことがないとついていくのは厳しいと思います。
一度物理を勉強したことがある人が復習用として使うと良いです。
本書は三部に分かれています。
第一部では数学と物理の基礎を学びます。ですので、すでにできる方はパラパラと見るだけで良いと思います。
第二部がメインです。微分積分にフォーカスして物理の問題を解いていきます。微積以外の三角関数や指数関数などの知識は巻末で紹介されています。
第三部は微積分を使用して解く問題の定番である単振動や電磁誘導などを通じて実践的な問題に取り組んでいきます。
大学の教科書は基本的に会話形式で書かれている本はなく、ほとんどが堅い文体です。
しかしこの参考の形式としては先生と学生の対話形式で進むので読みやすいです。
この参考書では大学物理の一部しか取り扱っていませんので、あくまで導入書です。
微積を使った物理の雰囲気を知るために適している参考書で、受験と大学の橋渡し的な存在です。
もし、高校生の方で更に詳しく学びたいのであれば、駿台の新物理入門を参考にし、大学生の方であれば市販の教科書を買ってみましょう。
まとめ
今回は微分積分で読み解く高校物理を紹介しました。