このページでは「高校物理基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。」について解説します。
「物理」ではなく「物理基礎」を紹介します。
物理基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。の全体像
高校受験、大学受験用の参考書を多く出している、ひとつひとつわかりやすく。シリーズの物理基礎編です。
全体像がこちらです(個人的感想)
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★☆☆☆☆ | 物理基礎を授業や参考書で一度は勉強したことがある人向け |
到達度 | ★★★☆☆ | 共通テスト(センター試験)の過去問に取り組めるレベルになります。 |
必要時間 | ★★★★☆ | 233問あります。物理基礎の問題集の中では比較的多いです。 |
有名度 | ★★★★☆ | ひとつひとつわかりやすく。シリーズは有名です。 |
図の多さ | ★★★★☆ | 直感的にわかりやすいように図をできるだけ取り入れています。 |
では詳しく説明していきます。
誰向け?難易度は?
こちらは物理基礎の内容を解説する参考書ではなく、問題集です。
基本的なレベルから取り扱っていますが、問題集ですので物理基礎を全く勉強したことがない人ではなく、授業や参考書で一度勉強したことがある人向けです。
共通テストで物理基礎を選択する人はもちろん、定期テスト対策としても使えます。
かなり初歩的な部分から取り扱っているので、難易度としては低めです。
公式を知っていれば解ける問題や、グラフの読み方を知っていれば正解できる問題がメインです。
物理基礎の問題集を一冊も持っていない人や数学、理科の計算が苦手な人におすすめです。
内容・レイアウト
レイアウト
問題はすべて1ページで完結しています。
1ページ内に問題、解くための材料(ヒント)、解答・解説が載っているのでどこに何が書いてあるのかが一目でわかります。
ちなみに色は赤白黒の3色刷りです。
問題数
問題の数は全部で233問あります。
少し多い気がしますが、物理では計算に慣れることが重要ですので、このくらいあってもいいと思います。
可能であればすべて解きましょう。
内訳は以下のようになっています。
力と運動 97 + エネルギー 35 + 波動 28 + 音 16 + 電磁気 36 + 原子 10 + 物理基礎で使う数学 11 = 233問
(物理でいう熱力学はエネルギーの分野に入っています。)
やはり力学がメインです。 波動や電磁気は物理に比べて学ぶ量が少ないので、多すぎず少なすぎずでちょうどいいと思います。
なお、原子分野(物理学が拓く世界)は入試にほとんど出ないのでやらなくてもいいと思います…。
最後にある物理基礎で使う数学では有効数字、三角比、指数、直角三角形について扱っています。
有効数字はあまり慣れていないと思うので取り組むべきです。
しかし、そのほかについては本当に基礎的なことのみが書かれているので目を通すだけで十分でしょう。
特徴
難易度の設定
問題すべてに難易度が設定されています。
難易度は★1から★3です。
★3が共通テストレベルの問題ですので、解けるようにしましょう。
しかし、載っている問題は★1がメインでして、実践レベルの問題は少なめです。
そのため、この問題集が終わった後に、共通テストの過去問や予想問題を解くようにしましょう!
解説の詳しさ
問題そのものがシンプルですので、解説はそこまで詳しく書かれていません。
また、複雑な式変形をしなければ解けない問題はないので、数式が省略されていてわからない、ということもないでしょう。
タイトル
問題ひとつひとつにタイトルがついています。(例えば「絶対温度①」みたいに)
全ての問題を解くのが面倒くさいと感じる人は、自分が苦手な分野だけ進めることもできると思います。
まとめ
問題の難易度としてはかなり初歩的な部類に入ります。
量をこなしてしっかりと基礎を身につけたい人におすすめです!