今回は大人気の良問の風について解説していきます。
問題数、難易度、到達度について触れていきたいと思います!
良問の風の全体像
こんな感じです。(個人的感想)
星の数 | 説明 | |
難易度 | ★★★☆☆ | 模試で70点程度の人から |
到達度 | ★★★★☆ | 中堅私立合格ラインまで |
必要時間 | ★★★★☆ | 148問\(少なくとも1問15分前後はかかります) |
有名度 | ★★★★☆ | 物理の参考書ではかなり有名 |
図の多さ | ★★★☆☆ | 解説にはある程度の図が描かれています |
出版:河合塾 サイズ:A5版
作者は「物理のエッセンス」や「名門の森」と同じ浜島先生です。
レベル・ターゲット
レベルは?
取り扱っている問題は実際に出された入試問題や、入試問題を少し改定したものが多くなっており、出題校は中堅私立が多いです。
入試問題を取り扱っていることもあって、難しそうに感じますが、基礎ができていれば十分に取り組めるレベルです。もしこの問題集を買っても全く解けなかったのであれば、基礎ができていない証拠です。
解説は特別分かりやすい…というわけではないですが基礎ができていれば大丈夫です。
ちなみに問題によっては別解があります。
いつごろまでに終わらせる?
時期は中堅私立を目指している人ならば12,1月に終えることを目指せばよいと思います。それ以上の難関大を目指す人は夏休み頃に終わらせたいですね。
ちなみに、参考書でいうと「物理のエッセンス」を勉強し終えた人の多くが取り組んでいるかと思います。
中堅私立を目指す人は良問の風を終えられたら過去問だけでよいです。
難関大学を目指す人はもう一冊くらい必要です。
量はどのくらい?
全体の問題数は148問と多すぎず、少なすぎずです。ちょうど良いと思います。
ただし、電磁気分野、特にコンデンサー問題がやや少ない…?ように感じます。そのため不安な人は他の問題集や過去問などで補った方が良いと思います。
1問あたり約15分前後はかかります。もちろん得意分野だったらもう少し早く解けるし、難しめの問題だったら20分~25分はかかるでしょう。
解説も含めるともうすこしかかることから、1周目は1時間で3~4問のペースになるでしょう。
全部で148問あるので逆算して一日当たり何問解くのかを考えてください。
内容
入試問題をいくつか見ているとこのタイプの問題をよく見るな、と感じることが多くあります。そしてこの問題集はそのような頻出問題を多数扱っています。
今までは公式をただ当てはめるだけだったかもしれませんが、それでは先へ進めません。
今までに出てきた公式の意味、使い方をしっかり理解していなければ解けないようになっています。
他の問題集と違うのが、問題のテーマが書かれていないということです。
これは人によってメリットと感じる人もいれば、デメリットと感じる人もいるでしょう。
できる限りノーヒントで、より実践問題を解きたい人におすすめです。
一応難しい問題には星マークがついています。
「物理のエッセンス」と同じ作者でして、レイアウトはいたってシンプルで、カラフルではありません。
同じレベルの問題集は?
同レベルの問題集としては「物理重要問題集」があげられます(以下これを重要問題集と呼びます)。
この重要問題集との違いは問題の難しさが挙げられます。
物理にそこまで詳しくない人でも実際に中身を見比べてみれば重要問題集のほうが難しそうだなあと感じるでしょう。
何が違うかといいますと1問あたりの設問の長さです。
良問の風は1問あたり設問が長くても\(5\)くらいまでなのに対し、重要問題集は最高\(10\)くらいまであります。
設問が長いということはより難しく、応用的な問題が出ます。
そのため中堅私立や地方国公立を目指す人は良問の風とその大学の過去問だけで十分でしょう。
東大、京大、東工大以外の難関大学を狙う人で、物理で点を稼ぎたい!と思うのであれば重要問題集を選んだほうが良いと思います。
良問の風の次の問題集は?
中堅私立大、地方国立大を目指す人はこの問題集を完璧にした後、過去問を解いてみましょう。合格点を十分に狙えると思います。
もし点数が全然取れないのであれば、
- 目指している大学の入試問題がそもそも難しい
- 良問の風で学んだ知識が身についていない。
のどちらかです。1.の場合はもう一つ問題集を、2.の場合は落ち着いてもう一度やり直しましょう。
いわゆる難関大学を目指す人はもう一つ問題集を行いましょう。
「良問の風」と作者が同じの「名門の森」がおすすめです。「名門の森」は入試応用レベルを取り扱っているのですが、「良問の風」をマスターできていれば(難しく感じるかもしれませんが)取り組めるかと思います。
まとめ
今回は河合塾出版の良問の風について解説しました。入試の頻出問題を取り扱ってる標準的な問題集で、中堅私立、地方国公立を目指す人であればこの問題集+過去問で十分です。
難関大を目指す人はもう一冊こなしたいので余裕をもって終わらせましょう!
良問の風はこちら!