今回は漆原の物理(物理基礎・物理)最強の99題を紹介します。
ちなみにここで紹介するものは四訂版です。
全体概要
全体概要はこちらです。
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★★★☆☆ | 入試標準の問題を取り扱っていますが、問題の前にある解法が分かりやすいのでそこまで難しく感じないと思います |
到達度 | ★★★★☆ | 一部難問も取り入れているので到達度はかなり高くなっています |
必要時間 | ★★★☆☆ | 99題ですので、他の問題集に比べて時間はかからないでしょう |
図の多さ | ★★★★★ | たくさん使っています |
例題の数 | ★★☆☆☆ | 問題は99題です |
有名度 | ★★★★☆ | 受験Doシリーズは有名ですので多くの書店で手に入ります |
本冊が152ページで2色刷り、別冊が192ページで3色刷りです。
難易度・内容
難易度
入試標準からやや応用レベルまでを扱っています。
典型的な問題だけではなく、設定が少々複雑である、やや難しめな問題まで含まれています。
そのほかにも、それらの入試問題を解くうえで知らないと損をする考え方やテクニックをが書かれています。
各問題には以下のようなラベルがつけられています。
- 超重要…何が何でも解いてほしい問題
- 重要(無印)…入試では確実に解けるようにしてほしい問題
- 差が付く…知らないと大損するテクニックなどを取り扱う
- 一度はやっておきたい…その名の通り
他の漆原先生の参考書である「面白いほど」と「明快」と同じ解法を使っているためこのシリーズを使っている方は取り組みやすいと思います。
立ち位置的には明快解法講座よりも、少し難しめの問題演習書となっています。
明快解法講座をマスターし、志望校の過去問に挑戦するも問題が解けなかった人は是非この99題を使ってみましょう。
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 四訂版 (大学受験Doシリーズ)
内容
各章の初めに解法が書かれています。
物理の問題を解くうえで必要な考え方というものがあります。著者はその考え方を重要視しています。
漆原先生の他の参考書を使っているのであればすでに解法が身についているでしょうから、飛ばしても大丈夫でしょう。
ただしこの「最強の99題」では解法がそこまで詳しく解説されていません。
解法を見ても意味が分からない人は教科書レベルの参考書をやり直しましょう。
解説の詳しさ
解説では図が多く使われています。
図を見ればどこに力が働いているのかが一目瞭然ですので理解の手助けになります。
しかし、式変形について詳しくは書かれていないので注意しましょう!
その他
熱力学が少し少ない気がします。
セクション(章)が全部で26あるのですが、熱力学がそのうち1つだけとなっています。
熱力学に関しては明快解法講座や他の問題集を使って勉強しましょう。
まとめ
今回は最強の99題を紹介しました。
偏差値60程度の方が取り組めるレベルの参考書で、明快解法講座よりこちらの最強の99題の方が少し難しいです。
ぜひ取り組みましょう!