このページでは有名な体系物理を紹介します。
昔から有名な物理の問題集のひとつです。
体系物理の全体像
全体像がこちらです。
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★★★☆☆ | 模試で70点程度の人から |
到達度 | ★★★★☆ | 模試で90点程度を狙えるレベルに |
必要時間 | ★★★★★ | 320ページあります。問題数は400あります。 |
有名度 | ★★★★★ | 初版から50年以上たっているので、知名度は高いです。 |
図の多さ | ★★★☆☆ | 問題文には図がありますが、解説にはやや少なめです。 |
出版は教学社です。
オレンジ色の表紙が特徴的な一冊です。
誰向け?難易度は?
ターゲットは時間的に余裕があり、物理を深く理解したい人向けです。
量が多いので時間がない人には厳しいですが、網羅性に優れています。
難易度としては基礎ができていなければ解けない問題ばかりです。
いわゆる教科書レベルの内容をひととおり勉強したことがある人でなければ取り組めないでしょう。
内容・レイアウト
初版が1966年なのでかなり古いです。
もちろん改訂版がたくさん出ています。2020年の最新版では第6版です。
全部で320ページですが、この問題集は400問あります。
ページ数に対して問題数が多いことからわかるように、解説の量は少なめです。
このレベルの問題集にしては問題数が圧倒的に多いので、早めの時期から取り組むか、問題を選んで進めましょう。
網羅性に優れているので、できれば全部を何周もやりこみましょう。できなかったら標準問題、つまり発展問題以外をすべて進めるのもアリです。
ちなみに解答は別冊で付いています。
問題を通して様々な物理現象を学ぶことができます。
このように、問題を通して物理の本質を聞いてくるのが難関大入試の特徴です。
高校物理の授業では公式をそのまま出して、導出過程をあまり重視していません。
というのも公式を出すのには微積やベクトル解析といった数学の知識を必要とするからです。
しかし、体系物理では公式の導出を行います。
これによってその公式がなぜ成り立つのか、それをどのように使えばよいのかが分かる力が身につきます。
また、大学入試の過去問を使用しているのではなく、オリジナル問題です。
効率よく勉強できるとはいえ、入試に対する演習量が足りないので、過去問演習を必ず行いましょう。
この体系物理を使えば、大体の入試問題を解く力は付きます。標準レベルはもちろん、いわゆる難関大と呼ばれるレベルの大学でも対応できるようになります。
まとめ
基礎ができていると思っている人がさらに理解を深めるために使うことをおすすめします。
網羅性に優れていますので時間に余裕を持って取り組んでください!