今回は大学受験Doシリーズの「漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座」四訂版を紹介します。
問題を見たときどのように考えればよいかを丁寧に教えてくれる参考書です。
では説明していきます!
全体概要
全体概要は以下の通りです
項目 | 星の数 | 説明 |
難易度 | ★★☆☆☆ | 問題は決して簡単ではないのですが解法が分かりやすいので、そこまで難しく感じないでしょう |
到達度 | ★★★★☆ | 典型的な入試問題でしたら解けるようになります |
必要時間 | ★★★☆☆ | 量は300ページほどです |
図の多さ | ★★★★★ | たくさん使っています。読者に物理現象をイメージしてもらうことも大切にしています |
例題の数 | ★★★☆☆ | |
有名度 | ★★★★☆ | 多くの書店で手に入ります |
全部で320ページです。
考え方がとにかく丁寧に書かれています。問題に入る前に考え方が書いてあるのでよく読んでから取り組みましょう。
内容
この本のウリはとにかく解法がしっかり書かれていて、解説が丁寧で量が多いことです。
言葉とイメージも重視しされていますが、タイトルが「明快解法講座」と書かれている通り、問題を解くための解法がわかりやすく書かれています。
物理の問題集や参考書は何冊もありますが、ここまではっきりと「こう考えれば解ける!」と書かれている参考書は少ないです。
この解法というのは数学に似ています。
数学も○○というときは××というふうに考えれば問題が解ける!というのがありますよね。それと似ています。物理における解法を重視している問題集です。
内容は良いのですが多少クセがあります。摩擦の考え方として出てくる「ナデ・コツ・ジュー」や、電流の式を覚えるさいに「アイアムブスネー」といった癖がある言葉を用いるところです。
カッコよくはないですが覚えやすく、試験中にド忘れしにくくなります。
あと、レイアウトがしっかりしていて見やすいです。
そのため。物理に詳しくない人でもいま何の説明をしているのかが分かりやすくなっています。
誰向け?
「基礎は理解したつもりだが問題を解こうとしたらなぜか解けない人」向けです。
先ほども書きましたがこの参考書の特徴は問題の解き方をわかりやすく書いてあるところです。問題を自力で解けない人は解き方が頭に入っていないのです。
そのような人にはぜひこの参考書に取り組んでいただいて、入試問題を目にしたときどのように考えればよいかを身につけてほしいです。
難易度は?
一応この問題集の帯には共通テスト~難関大レベルまでと書かれていました。しかし個人的には共通テスト~中堅私立レベルだと思います。
著者が同じ漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本に取り組んだ方にとってはやや難易度が高そうだと感じるかもしれませんが、問題の前に書かれている解法や問題後の解説が詳しくかかれているためあるため、そこまで難しくは感じないかもしれません。
解説や解法が分かりやすいので問題集の一冊目として取り組むのも良いでしょう。
ちなみに漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本を完璧にした後にこの問題集に取り組むのがおすすめです。
漆原先生の参考書
漆原先生の他の参考書・問題集としては以下の2つがあります。
- 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
- 漆原の物理最強の99題
- 物理の解法研究
流れとしましては
面白いほどわかる → 本書 → (最強の99題) → 難関大入試 物理の解法研究
最強の99題はやってもやらなくてもどちらでも良いでしょう。
まとめ
今回は明快解法講座を紹介しました。
同じ著者の面白いほどを完璧にした人にはぜひ取り組んでほしい一冊です!