ここでは「大学入試完全網羅 物理基礎・物理のすべて」を紹介します。
大学入試完全網羅 物理基礎・物理のすべて の全体像
全体像はこんな感じです。(個人的感想)
星の数 | 説明 | |
難易度 | ★★★★☆ | 教科書レベルは理解していること前提にかかれています。 |
到達度 | ★★★★★ | 完全網羅と書かれているとおり、非常に詳しく書かれています。 |
必要時間 | ★★★★★ | 全部で592ページあります。 |
有名度 | ★★★☆☆ | 比較的新しい参考書ですので、有名度はそこまでありません |
図の多さ | ★★★☆☆ | 証明が多いので図はそこまで多くありません。 |
内容
この本は参考書というより、もはや辞書のようなものだと思ってください。
ボリュームは非常に多く、索引等を含めると600ページ程度あります。
特徴としては高校物理に出てくる公式を深く理解するために、証明できるものはほぼ全て証明しています。
具体的には公式は次の4つに分類されます。
・実験より導かれた式
・高校数学の範囲内で導出できる式
・大学数がの知識を必要とする式
・証明できない定義式に分かれています。
一般の参考書のように学習がしやすい順に載っているわけではありません。
また、少し演習問題がついていますが、網羅的に作成されているわけではなく、必要に応じて何問かがあるだけです。
ですので物理を初めて勉強する人向けではなく、一度勉強した人、むしろ物理をかなり勉強した人が手に取る参考書だと思います。
受験用の参考書として使う人は少ないかもしれません。
先生などの教える立場の方や、改めて物理を学ぶ必要がある大学生、物理を極めたい受験生などにおすすめです。
一部、偏微分などの数学の知識を必要とする場合もありますが、ほとんどの公式は高校数学の範囲内で導き出せます。
しかしこれらは教科書や他の参考書に書かれていません。
教科書などは公式を載せて、証明は一部の式のみ書かれているだけですし、入試には殆ど出ないので受験生もあまり頭に入れていないでしょう。
ちなみに制作にあたって非常に時間がかかっており、執筆に5年、校正に1年かかってできた参考書です。
著者も大学に合格するという目的ではなく、物理をきちんと理解するという目的のための本です。
内容としては高校物理の全般的な内容はもちろん、コリオリの力や核力、さらには特殊相対論も取り扱っています。
特に相対論は受験にほぼ出ないので興味がある人のみ取り組んでください。
初版に関しては誤植が多いようですので正誤表はしっかりみてください。
まとめ
今回は大学入試完全網羅 物理基礎・物理のすべてを紹介しました。
参考書というよりは辞書的なものとして活用してください!